共育

【完全版】学校の先生必見!プール指導で失敗しないための準備と指導のポイント

こんにちは。5月に入っても花粉症の症状がおさまらないノボルです。

教育、子育て、習い事を共育=「大人も子どもも笑顔になる」と捉えて、頑張っている若手先生や仕事と家事に追われるママパパさんの力になりたいと発信しています。

私ノボルは現役小学校教師11年目になります。これまで、1年生の担任から6年生の担任まで全学年担任を経験しています。

10年以上の教師人生と我が家でも娘と息子を持つ父親です。失敗や挫折を繰り返し、ようやく子育てと教育には共通するものがあるなという答えに辿り着くことができました。

さて今回は「プール指導」編ですね。

いぬ先生

プール指導は本当に苦手だワン。とにかく危険だからイヤ!

ねこ先生

プール指導ってどんなことを教えたらいいか教科書がないからわからないニャン!

ノボル先生

各学校によって指導基準が違うのが「プール指導」ですよね。でも、大丈夫!押さえるべきポイントを今回はお伝えします!

毎年やってくるプール指導。「今年もなんとか乗り切ろう」と思っていませんか?
しかし、ちょっとした準備不足や確認漏れが、大きなトラブルや事故につながるのがこの活動の怖いところ。実際、「ヒヤリとした経験がある」という先生も少なくありません。

でも安心してください。

この記事では、現役教員である私が実践している“失敗しないための準備・指導のポイント”を完全網羅でお届けします。
「何を準備すればいいのか」「当日はどう動けばいいのか」「子どもが安心して楽しむために大切な視点は?」といった疑問が、この記事を読むだけでスッキリ解決します。

プール指導が「しんどい行事」から「自信を持って臨める指導」へと変わる。
そんな未来のために、今すぐチェックしてみてください!

この記事に書かれていることは・・
  • 水泳指導の安全管理と準備の大切さ
  • 子どもの泳力差や苦手意識への具体的対応法
  • 若手でも安心できる指導の進め方と工夫

ざっとあげただけで、これぐらいですね!

今回は、こんな人に読んでもらいたいです。

読んでほしい
  • 水泳指導が初めての若手教員
  • 水泳が苦手な先生
  • 安全面に不安を感じている先生

子どもも大人も笑顔に。

ボクがこうして情報を発信しているのは、子どもも大人も笑顔である生活をたくさんの先生にしてほしいからです。

まずは、ノボルの自己紹介から!

ノボル先生ってこんな人!
  • 『大人も子どもも笑顔になる』がモットー
  • 現役小学校教師11年目。1~6年全学年担任経験あり
  • Q-Uによる学級満足度90%越え
  • 教育、ビジネス、自己啓発などを中心に年間100冊以上の書籍を読破
  • 義務教育学校経験。小学校に所属しながら中1社会を担当経験
  • 学年主任の経験
  • 学級担任に加え、人権主担・生活指導部長・道徳推進教師など複数の校務分掌を掛け持ち
  • 病休経験→働き方を見つめマインドを整え小学校教員として復活
  • 娘と息子をもつ2児の父親『行動で示すカッコイイ父ちゃん』が目標
  • 1年間の育短(週に3日勤務、2日を育休)経験
  • 仕事と家事の両立をめざし、時短家事コーディネーター資格取得
  • 30歳を機に、フルマラソン挑戦。以降、毎年フルマラソン参加。

安全面には細心の注意を

学習前の準備

プール指導で最初に確認すべきは「入ってよいかどうか」の判断です。天候、水温、気温のほか、前日の雨の影響なども考慮しましょう。

チェックポイント
  • 髪を結ぶ
  • 爪を切っている
  • プールカードに保護者のサインがあるか
  • 体調が悪い子はいないか

子どもたちの健康カードや事前アンケートを見て、体調が優れない子の有無を把握することも欠かせません。また、爪の長さや体調の聞き取り、怪我の有無など、入水前に確認すべき項目は多岐にわたります。
 これらの準備がなぜ重要かというと、事前の確認が不十分だと、途中で子どもが気分を悪くしたり、怪我をしていることに気づかなかったりするリスクがあるからです。安全な学習を行うためには「問題が起きる前に防ぐ」視点が必要不可欠です。

ノボル先生

入水前の事前確認はプール指導において必須ですね!

水質管理や機械操作

プールの水は、見た目がきれいでも安全とは限りません。基準に則った水質管理が行われていないと、皮膚トラブルや目の充血、感染症などのリスクが高まります。具体的には、塩素濃度が0.4〜1.0mg/L、pH値が5.8〜8.6の範囲に収まっているかを毎回確認することが求められます。
また、ろ過機やポンプなどの機械が正しく作動していないと、異物が残ったままの水で学習を行うことになり、事故につながる恐れがあります。

これらの点検作業がなぜ必要かというと、万が一機械トラブルが起こった際に「誰も操作できない」「止められない」となると、重大な事故を防げなくなるからです。機械の扱いにも慣れておき、複数人で共有しておくことが大切です。

ノボル先生

ニュースでも取り上げられるぐらい、リスクが大きいですね・・

入水方法や入水後の動きを統一

プールサイドは滑りやすく、入水時のちょっとしたはしゃぎや焦りが大きな事故に直結することがあります。そのため、「階段を使って一列で入水する」「水中では走らない」「バディで安全確認をする」など、動きに統一をもたせておくことが大切です。
この統一がなぜ必要かというと、教師の目が届きやすくなることに加えて、子ども自身が「いつ、どのように動けばいいのか」がわかりやすくなるからです。学年ごとに入水方法を図解で説明したり、デモンストレーションを行ったりすると、理解度も高まります。行動にルールと秩序をもたせることで、全体の安全性が大きく向上します。

ノボル先生

学年での意思統一が必要ですね!

コールサインを決める

緊急時や集合時、声が届きにくいプールでは、明確な「合図」が命を守る鍵になります。笛や手の合図、特定の言葉を使った「コールサイン」をあらかじめ決めておき、子どもたちと繰り返し練習しておくと安心です。例えば「笛2回=水からあがる」「先生の手があがったら全員注目」といったルールです。
これがなぜ重要かというと、万が一トラブルが起きたとき、言葉だけでは混乱してしまう可能性があるからです。

コールサインが習慣化していれば、どんな状況でも素早く反応ができ、教師側の指示も通りやすくなります。命を守るための“合図の言語化”と“共通理解”が、安全な指導の土台となります。

ノボル先生

子どもたちにわかりやすいコールサインが命を守ることにつながります!

ルールを徹底

プール指導は楽しい活動である一方で、油断や気の緩みが事故につながることもあります。「ふざけない」「勝手に飛び込まない」「人を押さない」など、絶対に守るべきルールを毎回、丁寧に説明し、守れていない場面があればすぐに指導することが必要です。
ルール徹底がなぜ重要かというと、「一度でもOKにしてしまうと、それが“許される行動”として広がってしまう」からです。教師の毅然とした対応と、ルールの背景にある“命を守るため”という意味を伝えることで、子どもたちの自律的な行動も育まれます。安全な環境をつくるためには、明文化されたルールと、全員の理解が欠かせません。

ノボル先生

絶対に守るべきルールを毎回、丁寧に説明しましょう!

うまくいく水泳指導のポイント3選

「めあて」を明確にする

水泳指導では、子どもたちが「今日何を目指して取り組むのか」をはっきりさせることが非常に重要です。「もぐることに慣れる」「けのびでまっすぐ進む」「自分の記録を1秒でも縮める」など、具体的で達成可能なめあてを毎回伝えることで、活動の見通しが立ち、集中力も高まります。
特に水泳は苦手意識を持つ子が多いため、何をすればよいかが分からないまま入水すると、不安やストレスが大きくなり、事故のリスクも高まります。逆に、めあてが明確だと「ここまでは頑張ってみよう」と前向きな気持ちが育ちます。活動前にはホワイトボードや口頭でめあてを提示し、活動の最後には「振り返りの時間」を設けて、自分の成長を実感させるとよいでしょう。

少人数での練習体制をつくる

水泳は、全体での一斉指導よりも、少人数で段階的に練習する方が効果的です。例えば、泳力に応じて3~4グループに分けて、それぞれに応じた課題を設定すると、子ども一人ひとりに合った指導ができます。また、補助指導員や教師同士で役割分担をして「見守る」「指導する」「待機児対応する」などの分担を明確にすることで、指導の質も安全性も高まります。
なぜ少人数体制がよいかというと、水中では子どもの動きが見えにくく、全体指導では目が行き届かなくなるからです。特に泳力に差がある学級では、得意な子は退屈になり、苦手な子は不安なままになりがちです。段階的な指導と安全な配置によって、子どもも教師も安心して学習に取り組める環境をつくりましょう。

学校は泳力を伸ばすことだけが目的ではない

水泳指導では、「できる子」を伸ばすこと以上に、「苦手な子」「水が怖い子」への支援を手厚くすることが重要です。なぜなら、水に対して恐怖心を持ったままでは、技術以前に学習に参加すること自体が難しくなるからです。まずは水に顔をつける、肩まで浸かってみる、バディと手をつないで歩いてみるなど、安心できる活動からスタートしましょう。
また、「〇秒間もぐれたね!」「今日は顔をつけられたね!」といった小さな成功を言葉にして認めることで、子どもの自己肯定感が育ち、次の一歩につながります。

水泳は進度の差が出やすい学習ですが、一人ひとりのペースを大切にすることで、全員が「楽しかった」「またやってみよう」と感じられる授業になります。若手の先生こそ、安心・信頼を土台にした丁寧な関わりを心がけてください。

ノボル先生

この3点を意識すれば、水泳指導はうまくいくはず!

水泳指導でよくある悩みQ&A5選

Q1:水を怖がる子に、どう対応すればよい?

A:安心できる環境と小さな成功体験が鍵です。
無理に水に入れようとせず、プールサイドで見学→足をつける→バディと手をつないで水中を歩く、など段階的に慣らしましょう。できたことをその場でしっかり認め、「昨日より進歩した!」という実感を積ませてください。教師が焦らず笑顔で接することが、信頼関係と自信につながります。


Q2:泳力に差があると、どう指導すればいい?

A:グループ分けと個別の課題設定で対応を。
泳力に応じて3〜4つのグループに分け、それぞれに合った内容を設定しましょう。例えば「水慣れ」「けのび」「クロールの息継ぎ練習」「タイム測定」など。同じ空間でも別メニューで動けるようにすると、全員が充実感を持って活動できます。補助指導員や同学年の先生と協力して見守りの体制を整えることもポイントです。


Q3:安全管理で特に注意すべきことは?

A:入水前・入水後のルールと視界の確保が最重要です。
プール内では全員の動きを常に把握できる配置に立ちましょう。入水前には健康状態・爪・体調を確認し、入水方法やルール(走らない・ふざけない・飛び込まないなど)を必ず毎回確認させてください。また、バディ制やコールサイン(笛や手の合図)を導入することで、緊急時にもスムーズな対応が可能になります。


Q4:水泳が苦手な先生はどうすればいい?

A:泳げなくても「見守り・声かけ・安全管理」で十分貢献できます。
教師が全員泳げる必要はありません。泳法の指導が不安であれば、得意な先生と連携したり、動画教材や水泳テキストを活用したりして対応可能です。むしろ大切なのは、安全管理と子どもへの励ましの声かけです。「今日頑張ったね」「あと少しだよ」といった言葉で、子どものやる気を引き出せるのも教師の大きな役割です。


Q5:見学の子にはどう対応すればよい?

A:見学=何もしない時間ではなく、有意義な学習時間にしましょう。
見学の子には、記録係やタイム計測、振り返りシートの記入、撮影などの役割を持たせると、主体的に参加できます。また、水泳ノートを渡して「今日の学びをまとめよう」など学習面での補完も有効です。本人の体調に合わせて、タオル係やサポート係などの「貢献できるポジション」を用意しておくと、疎外感も減らせます。

まとめ

いかがだったでしょうか。失敗しない水泳指導についてわかりましたか?

安全面には細心の注意を
  • 学習前の準備
  • 水質管理や機械操作
  • 入水方法や入水後の動きを統一
  • コールサインを統一
  • ルールの徹底
うまくいく水泳指導ポイント
  • 「めあて」を明確にする
  • 少人数での練習体制をつくる
  • 学校は泳力を伸ばすことだけが目的ではない

水泳指導は、特別な環境で行う分、最初は不安や緊張を感じるかもしれません。しかし、事前の準備と基本の徹底さえ押さえれば、決して難しいものではありません。大切なのは、子どもたちの安全を守ること、そして一人ひとりが「できた!」を感じられるような関わりをすることです。

めあての提示、グループ分け、水慣れの工夫、コールサインの活用、苦手な子へのサポート…。どれも特別なスキルよりも「子どもを見て考える姿勢」があればできることばかりです。失敗を恐れるより、「子どもが安心して学べる場づくり」を第一に考えましょう。

教師自身が水泳に自信がなくても大丈夫。安全の見守り、励ましの声かけ、仲間との連携など、あなたにできることはたくさんあります。「誰かの一歩を支えられた」という実感は、教師としてのやりがいにもつながります。

この記事を読んだ今のあなたなら、もう大丈夫。正しい準備とあたたかいまなざしがあれば、水泳指導は必ずうまくいきます。子どもたちの笑顔と成長を、ぜひプールの中で一緒に見届けてください。

以上、「【完全版】学校の先生必見!プール指導で失敗しないための準備と指導のポイント」という話題でした。

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ABOUT ME
ノボル先生@共育×子育て×習いごと
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