習い事

子どものサイン見逃していない?子どもが「習い事辞めたい」と言ったときに親ができること3選

こんにちは。ノボルです。小学校教師をしながら、子育てに関することや習いごとに関することで、少しでも人の役に立てればいいなと発信しています。

  • 子どもが習い事辞めたいって言ったときに、どうしたらいいのだろう。
  • 辞めたい!って子どもが泣いたら、そこまでしてさせていいのかと悩みます。
  • 辞めたい!って言ったときに、親ができることを教えてほしい。

一般的に、子どもが習い事を始めると、全てが順調に続くことなどありません。辞めたい!って言うことがあります。でも、そこでどうしてあげたらいいかを悩みますよね。

私ノボルは小学校教師をして11年目になります。これまで、1年生の担任から6年生の担任までを経験しています。「子どもと大人が笑顔になることが教育」だという信念のもと、向き合ってきました。10年以上の教師人生と我が家でも6歳の娘と2歳の息子を持つ父親です。 失敗や挫折を繰り返し、ようやく子育てと教育、そして習い事には共通するものがあるなという答えに辿り着くことができました。

この記事では、もうすでに子どもが「習い事辞めたい!」と言って困っている親御さんが、どうすれば子どもの思いに寄り添うことができるかを具体的に紹介します。

この記事を読むと、習いごとを辞めたいとお子さんが言っていても、頭ごなしに「続けなさい」ではなく、お子さんの意思を尊重できる方法がわかります。

私が父親として、そして10年以上教壇に立っている教師として培ってきた経験をこの記事に凝縮しました。「お子さんが辞めたい!って言うことをなくしたい」と思っている人は、最後までお読みください。

子どもがなぜ習い事を辞めたい!と言うのか

興味がなくなってしまう

最初は楽しかったかもしれないけど、時間が経つにつれて興味をなくしてしまうことが子どもの場合は、よくあることです。新しい挑戦や興味深いアクティビティが見つかると、そちらにシフトしたくなることも視野に入れておきましょう。

過度なプレッシャー

子どもが習い事に過度なプレッシャーを感じると、その活動は楽しい経験から負担に変わってしまうことがあります。このプレッシャーは様々な形で現れ、次のような点に注意が必要です。

まず、成績の期待が高すぎる場合、子どもは自分に対するプレッシャーを感じやすくなります。良い成績を収めることが当然とされ、それが達成できないと失敗したと感じ、ストレスを抱えることになります。

友達との関係

子どもが習い事を辞めたくなる理由の一つは友達との関係に起因することがあります。習い事での人間関係が円滑でない場合、子どもは楽しい時間を過ごすどころかストレスを感じることがあります。

友達とのトラブルが続くと、習い事が楽しくなくなり、やめる決断を下すことがあります。親は子どもの友情にも注意を払い、必要ならば対話を通じて問題を解決する支援が求められます。

練習についていけない

練習の難しさについていけないことが、子どもが習い事を辞めたくなる一因となります。内容が理解できずに追いつけないと、子どもは挫折感やストレスを感じることがあります。適切なサポートがなければ、その活動は負担となり、モチベーションの低下につながりかねません。

親は子どもの理解度や学習スタイルを把握し、必要に応じて指導者や教師と協力して、子どもが無理なく練習に取り組める環境を整えることが大切です。

先生との相性

先生とのコミュニケーションや教育スタイルが合わないと、子どもは理解しにくく、楽しい経験が苦痛に変わる可能性があります。先生の指導が子どもの個性や学習スタイルに合っていない場合、子どもは不安や抵抗感を感じ、習い事を辞めたくなることがあります。

習い始めてすぐ「やめたい」と言う場合は、指導者との相性が合っていない可能性があります。その場合は、早めにやめる決断もありだと思います。

レベル別 子どもの本心を探るチェック

私ノボルが考える、子どもの本心を探るためのチェック方法です。これは、お子さんの言葉をもとに辞めたい!という度合が、どのレベルなのかを知る目安です。

例えば、レベル1は子どもが「めんどくさい」と言う状態です。これは、心理学的に消極的拒否といわれ、まだ焦ってやめる必要はない段階とされています。本来はしたくないことでも、「めんどくさい」と表現しているという捉えです。

レベル2は、「習い事が嫌だ」という場合です。これは、はっきりと自分の意思表示をする積極的拒否の状態であり、慎重に状況を把握する必要があります。「なぜ嫌なのか」「今日だけなのか、それとも前々からなのか」単刀直入に聞いてもいいですし、子どもとの会話の中から探るのもいいです。

レベル3は、子どもが「習い事がつらい」と言いだした場合です。この場合、一時的にお休みの期間をもらう、またはすぐに辞めることを考えてもよいと言われています。「つらい」というのは本音で、そのつらさには背景や理由が必ずあります。親御さんだけでなく、指導者の方にも相談してもいいです。

要するに、親御さんは「一回習ったのだから、辞めると迷惑がかかる」と考えがちですが、辞めると決断してもいいんです。もしまたしたくなったら戻ったらいい。それぐらい、親御さんがドシッと構えることもお子さんのさらなるステップアップに転じる機会にもなります。

いずれも目安ではありますが、習い事の時間になると元気がなくなったり、体調が悪くなったりということが続いているようであれば、すぐに辞めることも検討し、子どもの負担を減らしてあげる必要があるかもしれません。

ノボル先生

子どもの本心を探るレベル別のチェックは、あくまで目安です。お子さんが習い事をしている時の表情や、日ごろの会話から「本当に楽しんでいるか」を見極めること重要です。

子どもが「習い事辞めたい」と言ったときに親ができること3選

子どもの話を真剣に聞くこと

子どもが「習い事辞めたい」と言ったとき、まず最も重要なのは子どもの話を真剣に聞くことです。子どもが抱える気持ちや理由を理解することなくして、適切なサポートを提供するのは難しいからです。

親は冷静かつ理解を示し、子どもが開かれやすい雰囲気を作り出すことが大切です。一方的に意見を押し付けず、子どもにとって安心できる空間を提供することで、本音を打ち明けやすくなります。

子どもが話す中で、習い事に対する具体的な不満や悩みが明らかになるかもしれません。それに対しては感謝の気持ちを示し、子どもの意見や感情を尊重することが大切です。子どもが抱える問題に寄り添い、共感することで、親子の信頼関係が深まります。

同時に、子どもにとっての習い事のメリットや楽しさも尋ねることが重要です。子どもの興味や得意なことを理解し、それを肯定的に評価することで、新しい選択肢を見つける手助けになります。また、子どもが感じているプレッシャーやストレスについても探り、解決策を一緒に考えることが大切です。

親が子どもの話を聞くことで、子どもは自分の気持ちや考えを整理しやすくなります。また、親が理解を示し、共感することで子どもは自分の感情を受け入れやすくなり、よりオープンになることが期待されます。

最終的には、親が子どもの意思を尊重し、一緒に解決策を模索することが大切です。子どもが「習い事を辞めたい」と感じる理由に対して、親が協力的で理解のある姿勢を示すことで、より良い解決策が見つかる可能性が高まります。親としてのサポートが子どもの自己成長に寄与する瞬間でもあります。

ノボル先生

子どもの話を聞くことで、子どもの心に安心感が生まれます。その時に答えを出そうとしては本末転倒。「うんうん」と共感を大切にしながら、最後に親の思いを伝えるなど、まずはお子さんの意思を出し切ることを最優先に!

目標と進捗を共有すること

親が子どもの習い事に関する目標と進捗を共有することは、子どもの成長を促進し、良好な親子関係を築く上で重要な要素です。

まず、親は子どもと共に習い事に関する具体的な目標を設定することが大切です。これは子どもにとっての挑戦や成長に向けた方針を明確にし、モチベーションを高める一助となります。目標は子どもの興味や能力に合わせ、現実的で達成可能なものであることが重要です。目標があることで、子どもは自らの努力や成果を実感しやすくなります。

進捗を共有することは、子どもに自己評価の機会を提供し、自己成長に対する自覚を醸成する手段です。親は子どもがどれだけ頑張っているかを認識し、それに対してポジティブなフィードバックを提供することが重要です。成功や改善点に焦点を当て、肯定的な言葉で励ますことで、子どもは自信をつけ、習い事へのやる気を維持しやすくなります。

一方で、進捗に関する苦しい経験や課題にも共感し、理解を示すことも大切です。親が子どもの苦労や困難に理解を示し、共感することで、子どもは安心感を得て、困難を乗り越える力を養うことができます。

目標と進捗を共有することは、親子関係においても相互理解を深める一環です。親が子どもの目標や進捗に興味を示し、それに対して積極的なサポートを提供することで、子どもは自らの成長に誇りを感じ、親とのコミュニケーションがより円滑になります。

習い事を通じて目標を掲げ、進捗を共有することで、子どもは自らの能力や努力の重要性を理解し、将来の目標に対する自己効力感を築くことができます。親が子どもと協力して成長をサポートする姿勢が、親子の信頼を深め、共に達成感を味わう良好な関係を築く礎となります。

ノボル先生

習い始めは一緒に目標を決めて始めたものの、時が過ぎるについて忘れていくもの。困難な時こそ、今一度目標の確認と、進捗を話し合うことで、共に達成感を味わう関係につながります。

親の理想を押し付けていないか再確認

親が子どもに対して理想を押し付けることは、子どもの自己成長や幸福に悪影響を与える可能性があります。理想を押し付けるとは、親の望む通りに子どもを育てようとすることであり、これが適度を越えると子どもは自分の個性や欲求を抑え、親の期待に応えようとするようになります。

親が理想を押し付けていないかを確認するためには、まず子どもの興味や個性を尊重しているかどうかが重要です。子どもが好きなことや得意なことに興味を示し、それをサポートする姿勢が理想を押し付けていない証拠です。逆に、親が自分の過去の経験や願望を基に子どもに方向づけをし、その方向性を無理に押し付けることは避けるべきです。

また、成績や比較に固執せず、子ども自身が目指す方向に向かって進んでいけるようにサポートすることも重要です。親が特定の成績やランクに執着すると、子どもはその期待に応えようとして精神的な負担を感じ、自分の選択肢が狭まることがあります。

コミュニケーションの質も親が理想を押し付けていないかの指標となります。子どもが自分の考えや感情を自由に表現でき、親がそれを受け入れる姿勢があるかどうかが重要です。親が子どもに対して一方的に意見を通すことは避け、対話を通じてお互いの理解を深めることが大切です。

最も重要なのは、親が子どもを受け入れ、尊重し、愛することです。子どもは自分自身を受け入れられる環境で初めて、自己肯定感を育むことができます。親が子どもに対して求めるものが理想ではなく、子ども自身が望むものを尊重することで、親子関係はより健全で成熟したものになります。

親が理想を押し付けず、子どもが自己を発見し、成長するための土台を提供することが大切です。親が子どもの自立心や個性を尊重し、適切なサポートを提供することで、子どもは自らの意志で進む道を見つけ、幸福な人生を歩んでいくことができるでしょう。

ノボル先生

親は、子どもにどうなってほしいと願うばかり、強く押し付けてしまうこともあります。習い事の目的は「子どもが自己を発見し、成長するため」ならば、親が子どもを尊重し、受け入れられる環境を整えることが重要ですね。

辞めたい!の本心を探り、辞めたい理由が明確なら、 辞めても大丈夫!

子どもが「辞めたい!」という本心を探ることは、その背後に隠れた真の感情や要因を理解する重要な一歩です。子どもがはっきりと辞めたい理由を伝えてくれれば、それを尊重し、受け入れることが大切です。

頭ごなしに「続けなさい」と言うのではなく、その代わりに理由を聞いてあげると、心が落ち着いて「もうちょっと頑張る!」と言い出すこともあります。でも、負担が大きく、見ていて精神的に本当につらそうな場合には、やめる決断も必要。

一旦子どもの辞めたい理由が明確になれば、それに対して親は理解を示し、子どもの意志を尊重するべきです。子どもが感じているストレスやプレッシャーが解消され、より良い状況が得られるならば、辞めても大丈夫なのです。

辞める時には、「何やってたんだ」ではなく、「よく頑張ったね。またやりたくなったらやればいいよ」と、辞める決断をいい思い出として締めくくることが大切です。

子どもが習い事を辞めることによって得られるメリットも多くあります。まず、子どもは自分の興味や好奇心に従って新しいことを見つけ、より充実感を得ることができます。新しいアクティビティや趣味を見つけることで、自分の個性や好みに合ったものに出会うチャンスが広がります。

また、辞めることで子どもは時間的な余裕を持つようになります。これにより、自分の興味に合った新しいことに取り組むだけでなく、休息や自己ケアにも時間を割くことができます。適度な休息は成長にとっても重要であり、子どもがよりバランスの取れた生活を送ることができます。

辞めたいと感じることは、時には自分自身を見つめ直し、新しい可能性を見つけるきっかけとなることがあります。子どもが辞めることで、自己発見や自己肯定感の向上に繋がることもあるでしょう。

親は子どもの成長過程において、異なる興味や関心を抱くことが自然であり、それを尊重することが大切です。辞めることで子どもが新たな可能性を見つけ、成熟していくプロセスをサポートすることが、親の役割の一環です。

最終的には、親と子どもが対話し、共に未来を考えることが大切です。子どもが辞めたいと感じる理由を理解し、それに対して共感的なサポートを提供することで、子どもは自己決定力や問題解決力を養い、より健康的な自己成長を遂げることができるでしょう。

親子のコミュニケーションと信頼関係を大切にし、辞めても大丈夫な新たな一歩を共に歩んでいくことが重要です。

以上、「子どものサイン見逃していない?子どもが「習い事辞めたい」と言ったときに親ができること3選」という話題でした。

お子さんのために、時間とお金をかけて行うのが習い事。少しでも安心して通うことができる習い事が見つかるように、発信しています。参考になったなと思った方は、他の記事も読んでいただければ最高です。

ほいじゃあね~👋

ABOUT ME
ノボル先生@共育×子育て×習いごと
\先生こそ自分らしく笑顔で働こう/子どもも大人も笑顔になる習い事を発信|共育=子どもも教師も成長がモットー|小学校教師11年目全学年担任経験。小中一貫校勤務経験|授業満足度毎年9割の授業づくり発信|2児の父親。育短(週に2日育休)1年間取得|時短家事コーディネーター|年間100冊読書|毎年フルマラソン完走|パパママの笑顔が最幸の子育て