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小学校教師が研究授業を見るときの視点10選|中堅教師が大切にする授業の見方

こんにちは。ノボルです。

教育、子育て、習い事を共育=「大人も子どもも笑顔になる」と捉えて、頑張っている若手先生や仕事と家事に追われるママパパさんの力になりたいと発信しています。

さて今回は、「研究授業」についてです。

どの学校も毎年あるのが、「研究授業」。

突然ですが、研究授業を見に行ったとき、何を見ていますか?

いぬ先生

ゲッ。何を見ていると言われても…。

ねこ先生

子どもが発表しているのかは見ているけど…。何を見たらいいか教えてほしいニャン!

ノボル先生

みなさん、そうですよね。意識しているかどうかで学びの大きさが全然違います。ノボルが意識していることを教えますね!

研究授業を見る時に、見ているものは

教師の発問でしょうか。

板書でしょうか。

指導案通りに授業が進んでいるかでしょうか。

もちろん、それらも大切です。

でも、私は研究授業を見るときに、もっと大切にしていることがあります。

それは、

「目の前の子どもに、今、何が起きているのかを見ること」

です。

研究授業は、授業者を評価する時間ではありません。

ましてや、

「ここがダメだった」

「指導案と違った」

と、授業者の粗探しをする時間でもありません。

せっかく他の先生の授業を見るのなら、

「自分の授業をもっとよくするために、何を持ち帰るか」

を考えたい。

私は小学校教師として、これまで全学年の担任を経験してきました。

現在は学年代表として、若手の先生と一緒に仕事をしています。

そんな中堅教師になった今だからこそ、研究授業を見るときに大切にしている視点があります。

この記事では、私が研究授業を見るときに意識している10の視点を紹介します。

10年以上教壇に立ち、学年代表として若手教師と関わってきたノボルだからこそお伝えできることを紹介しています。

子どもも大人も笑顔に。

ボクがこうして情報を発信しているのは、子どもも大人も笑顔である生活をたくさんの先生にしてほしいからです。

まずは、ノボルの自己紹介から!

ノボル先生ってこんな人!
  • 『大人も子どもも笑顔になる』がモットー
  • 現役小学校教師11年目。1~6年全学年担任経験あり
  • Q-Uによる学級満足度90%越え
  • 教育、ビジネス、自己啓発などを中心に年間100冊以上の書籍を読破
  • 義務教育学校経験。小学校に所属しながら中1社会を担当経験
  • 学年主任の経験
  • 学級担任に加え、人権主担・生活指導部長・道徳推進教師など複数の校務分掌を掛け持ち
  • 病休経験→働き方を見つめマインドを整え小学校教員として復活
  • 娘と息子をもつ2児の父親『行動で示すカッコイイ父ちゃん』が目標
  • 1年間の育短(週に3日勤務、2日を育休)経験
  • 仕事と家事の両立をめざし、時短家事コーディネーター資格取得
  • 30歳を機に、フルマラソン挑戦。以降、毎年フルマラソン参加。

研究授業は「授業者を評価する時間」ではない

研究授業になると、どうしても授業者に目が向きます。

「発問はどうだったか」

「板書は見やすかったか」

「時間配分はどうだったか」

「指導案通りだったか」

もちろん、授業を研究するためには必要な視点です。

でも、それだけではもったいない。

私が研究授業を見るときに一番大切にしているのは、

「この授業によって、子どもたちはどうなっているか」

です。

授業者を見る。

そして、子どもを見る。

さらに、

「自分ならどうするか」

まで考える。

メモの取り方も、「教師目線」「子ども目線」「自分ならどうするか」の3つに分けて、書いています。

この3つを意識すると、研究授業から得られるものが大きく変わります。

小学校教師が研究授業を見るときの視点10選

① まず「授業者」ではなく「子ども」を見る

研究授業が始まると、どうしても授業者の動きが気になります。

「どんな発問をするのかな」

「次は何をするのかな」

「どんな板書をするのかな」

私も以前はそうでした。

でも、今はまず子どもを見ます。

授業者が何をしたかではなく、その結果、子どもがどうなったか。

ここを見るようにしています。

例えば、教師が「考えてみましょう」と声をかけた。

その瞬間、

・すぐにノートを書き始める子
・隣の友達を見る子
・手が止まる子
・教師の顔を見る子
・鉛筆を持ったまま考えている子

いろいろな姿があります。

同じ教師の言葉でも、子どもの反応は一人ひとり違います。

だからこそ、

「教師の行動」と「子どもの事実」を分けて見る。

これを私は大切にしています。

研究授業では、教師の技術だけではなく、その技術が子どもにどう届いたのかを見る。

ここが、授業を見る上での出発点です。

② 教室の前から「子どもの顔」を見る

私が研究授業を見るとき、できるだけ意識していることがあります。

それは、

「教室の前から子どもの顔を見る」

ことです。

後ろから見ると、子どもの背中はよく見えます。

でも、顔は見えません。

前に行くと、

・話を聞いている子
・困っている子
・友達の発言を楽しそうに聞いている子
・考え込んでいる子
・「分からない」と表情に出ている子

が見えてきます。

研究授業では、子どもの表情がものすごく大切な情報になります。

だから私は、後ろに立ったまま授業を見るのではなく、可能であれば教室の前方に移動します。

そして、時にはしゃがんで子どもの目線に近づきます。

教師の立ち位置を見るのも大切です。

でも、それ以上に、

「その立ち位置から子どもがどう見えているのか」

を考える。

研究授業を見る場所一つでも、得られる情報は変わります。

③ 子どもの「発言」だけでなく「沈黙」を見る

研究授業では、発言している子に目が向きがちです。

手を挙げる。

発表する。

友達に伝える。

もちろん大切です。

でも、私は最近、

「発言していない子は、今何をしているのか」

をよく見るようにしています。

黙っている。

でも、考えている。

ノートに書いている。

友達の話を聞いている。

逆に、黙っているけれど、何をしていいか分からない。

同じ「沈黙」でも意味は全く違います。

だから、

「発言が多い=よい授業」

とは限りません。

子どもが黙って考える時間も、立派な学びの時間です。

研究授業を見るときは、

「誰が発言したか」だけではなく、「誰がどんな表情で、何をしていたか」

まで見てみてください。

④ 教室の中で隣の先生とコソコソ話さない

これは、研究授業を見る側の基本だと思っています。

当たり前のことですが、あえて書きます。

授業中に隣の先生とコソコソ話さない。

私は授業者として毎年研究授業をしています。

その立場からすると、授業中に後ろや横から話し声が聞こえるのは、かなり気になります。

「今のことについて話しているのかな?」

と、授業者が気にしてしまうこともあります。

授業者は、子どもたちの前で45分間、授業をしています。

その時間に、

「ここはどうだった?」

「今の発問さ……」

と話す必要はありません。

気づいたことは、メモしておけばいい。

そして、事後討議会で話せばいい。

もし隣の先生から話しかけられたとしても、私は、

「授業者へのリスペクトを優先する」

と考えます。

研究授業は、授業者がこれまで準備してきた時間の集大成です。

まずは静かに、真剣に見る。

それが参観する側の礼儀だと思っています。

⑤ 「指導案通り」が全てではない

研究授業では、事前に指導案が配られます。

指導案には、

・本時の目標
・授業の流れ
・教師の発問
・子どもの予想される反応
・教材や資料

などが書かれています。

指導案を読むことは、とても大切です。

ただし、

「指導案通りに進んでいるか」だけを見るのは違う。

私はそう考えています。

なぜなら、

授業は生ものだからです。

目の前の子どもの反応によって、教師が予定を変えることがあります。

予定していた発問を変える。

もう少し待つ。

予定していた活動を短くする。

逆に、子どもの反応を受けて時間をかける。

それは、指導案から外れた「失敗」ではありません。

むしろ、

目の前の子どもを見て判断した結果なのかもしれない。

だから研究授業を見るとき、

「指導案と違った」

だけで終わらせない。

「なぜ、この場面で教師は予定を変えたのか?」

と考えてみる。

そして、

「この判断は子どもにとってどうだったのか?」

まで考える。

私は、この見方を大切にしています。

⑥ 「自分ならどうするか」を必ず考える

研究授業を見るとき、私は必ず自分に問いかけます。

「自分ならどうする?」

これだけは、ぜひやってほしい。

例えば、

「この発問、いいな」

で終わらせない。

「自分のクラスなら、どんな発問にする?」

と考える。

「この活動、面白いな」

で終わらせない。

「自分の学級でやるなら、何を変える?」

と考える。

「この子への声かけ、すごいな」

で終わらせない。

「自分なら、どんな言葉をかける?」

と考える。

研究授業は、見て終わったらもったいない。

他の先生の授業を、自分の授業に変換する。

ここまでやって、初めて自分の学びになると私は思っています。

そして、私は気づいたことを必ずメモします。

頭の中だけで終わらせない。

「これは使える」

と思ったことを、一つでも書いておく。

⑦ 「怖い顔」で参観しない

これも、私自身が意識していることです。

研究授業を見るとき、

怖い顔になっていませんか?

真剣に見ようとすると、自然と表情が硬くなります。

腕を組む。

眉間にしわが寄る。

無表情になる。

本人にはそのつもりがなくても、授業者からすると、

「怒っているのかな?」

「何かダメだったかな?」

と感じることがあります。

だから私は、

腕を組まない。

そして、

できるだけ笑顔で見る。

授業を見ることと、授業者を威圧することは全く違います。

研究授業は、授業者も緊張しています。

特に若手の先生なら、なおさらです。

だったら、参観する側は安心して授業ができる空気をつくりたい。

私はそう考えています。

もちろん、研究授業なので真剣に見る。

でも、

真剣=怖い顔

ではありません。

授業者に対して、

「あなたの授業から学ばせてもらっています」

という気持ちを持って参観する。

それだけでも、表情や姿勢は変わります。

⑧ 授業者の工夫を「一つ」持ち帰る

研究授業を見たあと、

「勉強になったな」

で終わっていませんか?

私は、

「一つだけ持ち帰る」

ことをおすすめします。

例えば、

何でもいい。

「これは自分の授業でもやってみたい」

というものを一つ見つけます。

全部を真似しようとすると、結局何も残りません。

だから、

一つだけ。

そして、できれば翌日の授業で試してみる。

私は、これが教師の成長をつくると思っています。

研究授業は、授業者から何かを「奪う」時間ではありません。

授業者の実践から、

自分の授業をよりよくするヒントを一ついただく時間。

そう考えると、参観の見え方も変わってきます。

⑨ 授業者への「リスペクト」を忘れない

私は、ここを一番大切にしています。

研究授業をする側は、簡単な気持ちで授業をしているわけではありません。

教材を考える。

子どもの実態を考える。

指導案を書く。

教材を準備する。

授業を何度もイメージする。

そして、本番を迎える。

研究授業当日は、たくさんの先生に見られながら子どもの前に立ちます。

緊張しないわけがありません。

だから私は、

「授業者へのリスペクト」

を持って見るようにしています。

もちろん、改善点を考えることは必要です。

でも、

「ここがダメ」

から入るのではなく、

「この先生は、何を大切にしてこの授業をつくったんだろう?」

から入る。

そして、

「この授業から自分は何を学べるだろう?」

と考える。

私は、これが教師同士の学びだと思っています。

特に中堅教師になった今、若い先生の授業を見る機会も増えました。

だからこそ、

「教えてあげよう」

ではなく、

「自分も学ばせてもらおう」

という姿勢を忘れないようにしています。

⑩ 参観後に「明日の授業で一つ試す」

最後は、これです。

研究授業を見て、

「勉強になった」

「すごかった」

「参考になった」

で終わってしまうと、少しもったいない。

だから私は、

「明日の授業で何を一つ試す?」

と考えます。

例えば、

たった一つでいい。

研究授業から得た学びを、自分の教室に持って帰る。

そして、実際にやってみる。

うまくいかなかったら、それも学びです。

うまくいったら、次につながります。

見る → 考える → 試す → 振り返る。

このサイクルを回すことで、研究授業は自分の教師力を高める時間になります。

研究授業を見るときに大切なのは「評価」より「学び」

ここまで10個の視点を紹介してきました。

もう一度まとめます。

  1. まず「授業者」ではなく「子ども」を見る
  2. 教室の前から「子どもの顔」を見る
  3. 子どもの「発言」だけでなく「沈黙」を見る
  4. 教室の中で隣の先生とコソコソ話さない
  5. 「指導案通り」が全てではない
  6. 「自分ならどうするか」を必ず考える
  7. 「怖い顔」で参観しない
  8. 授業者の工夫を「一つ」持ち帰る
  9. 授業者への「リスペクト」を忘れない
  10. 参観後に「明日の授業で一つ試す」

この10個の中で、私が一番伝えたいのは、

「研究授業を評価の時間にしない」

ということです。

もちろん、授業について検討する必要はあります。

改善点を出すことも必要です。

でも、その前に、

「目の前の子どもに何が起きていたのか」

を見る。

そして、

「自分ならどうするか」

を考える。

さらに、

「一つだけ自分の授業に持ち帰る」

これができれば、研究授業を見る時間は、確実に自分の成長につながります。

中堅教師になった今、研究授業で大切にしていること

若い頃は、研究授業を見ると、

「すごい先生だな」

「こんな授業、自分にはできないな」

と思うこともありました。

でも、教師を続けていく中で、少しずつ見方が変わりました。

今は、

「自分にないものを探す」

というより、

「自分の授業に取り入れられるものを一つ探す」

ようになりました。

そして、若手の先生の授業を見るときも、

「ここができていない」

と見るより、

「ここはすごくいいな」

「この工夫は自分も取り入れたいな」

という視点を持つようになりました。

教師は、何年目になっても学び続ける仕事です。

中堅になったから、もう学ばなくていいわけではありません。

むしろ、経験が増えたからこそ、

「自分のやり方が正しい」と思い込まないこと

が大切なのだと思います。

若手の先生から学ぶこともあります。

ベテランの先生から学ぶこともあります。

そして、子どもから教えてもらうこともあります。

だから私は、研究授業を「授業者を評価する場」ではなく、

教師同士が学び合う場

として大切にしています。

研究授業で学んだことを毎日の授業につなげよう

研究授業は、特別な1時間です。

でも、本当に大切なのは、その1時間が終わった後。

今日見た授業から、

「明日、自分は何をするか?」

ここまで考えてみてください。

一つでいい。

発問でもいい。

待つことでもいい。

子どもの見方でもいい。

声かけでもいい。

そして、明日の教室で試してみる。

教師の成長は、大きな変化だけで生まれるものではありません。

小さな気づきを、一つずつ実践に変えていく。

その積み重ねが、自分の授業をつくっていくのだと思います。

研究授業を見る機会があったら、ぜひ、

「この授業者から何を学べるだろう?」

という気持ちで教室に入ってみてください。

そして最後に、

「自分の授業で一つ試してみよう」

と決めて、教室を出てほしいと思います。

授業者へのリスペクトを忘れずに。

子どもの事実を大切に。

そして、自分自身も学び続ける。

それが、私が中堅教師になった今、大切にしている研究授業の見方です。

まとめ|研究授業は「見る」から「自分の授業につなげる」へ

小学校教師が研究授業を見るときは、授業者の技術だけを見るのではなく、目の前の子どもの姿を見ることが大切です。

今回紹介した10の視点を、もう一度まとめます。

  1. まず「授業者」ではなく「子ども」を見る
  2. 教室の前から「子どもの顔」を見る
  3. 子どもの「発言」だけでなく「沈黙」を見る
  4. 教室の中で隣の先生とコソコソ話さない
  5. 「指導案通り」が全てではない
  6. 「自分ならどうするか」を必ず考える
  7. 「怖い顔」で参観しない
  8. 授業者の工夫を「一つ」持ち帰る
  9. 授業者への「リスペクト」を忘れない
  10. 参観後に「明日の授業で一つ試す」

全部を完璧に実践する必要はありません。

まずは一つ。

研究授業を見たときに、

「明日の自分の授業で何を試そう?」

と考えてみてください。

教師として成長するために、研究授業はとても貴重な時間です。

授業者を評価するためではなく、

自分の授業をもっとよくするために。

そして、子どもたちがもっと笑顔で学べる教室をつくるために。

私もこれからも、授業を見て、考えて、書いて、試していきます。

以上、「現役小学校教師が毎日メモする理由|教育の核は「書く」こと」という話題でした。

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ABOUT ME
ノボル先生@共育×子育て×習いごと
\先生こそ自分らしく笑顔で働こう/子どもも大人も笑顔になる習い事を発信|共育=子どもも教師も成長がモットー|小学校教師11年目全学年担任経験。小中一貫校勤務経験|授業満足度毎年9割の授業づくり発信|2児の父親。育短(週に2日育休)1年間取得|時短家事コーディネーター|年間100冊読書|毎年フルマラソン完走|パパママの笑顔が最幸の子育て