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【小学校】成功する運動会指導とは?気をつけたい5つのこと

こんにちは。夏休みが明け、すぐに運動会練習がスタート。ここから本番まで気が抜けないと考えると、ゾッとしているノボルです。

教育、子育て、習い事を共育=「大人も子どもも笑顔になる」と捉えて、頑張っている若手先生や仕事と家事に追われるママパパさんの力になりたいと発信しています。

さて今回は「運動会練習」編ですね。

みなさんは「運動会練習」でどんなことに気をつけますか?

いぬ先生

ボクは、初任者だから運動会練習を先生側でするのが初めてだワン!気合で引っ張っていくぞーー!

ノボル先生

ちょっと待った!気合も大事なんですけど、気合が空回りすることで、子どもとの関係に溝ができてしまうことも・・

ねこ先生

えっ!?それなら、どうやって進めたらいいのか。どんなことに気をつけたらいいのか教えてほしいニャン!

運動会は、子どもたちにとって大好きなイベントの一つ。でも、全員ではないということを教師は頭の隅に入れておかないといけません。

運動会が子どもたちにとって成功するためには、いくつかの気をつける点があります。

この記事では、10年以上教壇に立ち、全学年担任経験がある現役小学校教員ノボルが実際に実践している「運動会指導」5選ご紹介します。

この記事に書かれていることは・・
  • 運動会指導ってどのように進めたらいいの?
  • 運動会指導でどんなことに気をつけたら成功するのか?
  • 運動会指導でノボル先生が心がけていることは?

ざっとあげただけで、これぐらいですね!

今回は、こんな人に読んでもらいたいです。

読んでほしい
  • 初めて運動会練習指導をする初任者の先生
  • 運動会指導が苦手な先生
  • 運動会を成功させたいと思っている先生

子どもも大人も笑顔に。

ボクがこうして情報を発信しているのは、子どもも大人も笑顔である生活をたくさんの先生にしてほしいからです。

まずは、ノボルの自己紹介から!

ノボル先生ってこんな人!
  • 『大人も子どもも笑顔になる』がモットー
  • 現役小学校教師11年目。1~6年全学年担任経験あり
  • Q-Uによる学級満足度90%越え
  • 教育、ビジネス、自己啓発などを中心に年間100冊以上の書籍を読破
  • 義務教育学校経験。小学校に所属しながら中1社会を担当経験
  • 学年主任の経験
  • 学級担任に加え、人権主担・生活指導部長・道徳推進教師など複数の校務分掌を掛け持ち
  • 病休経験→働き方を見つめマインドを整え小学校教員として復活
  • 娘と息子をもつ2児の父親『行動で示すカッコイイ父ちゃん』が目標
  • 1年間の育短(週に3日勤務、2日を育休)経験
  • 仕事と家事の両立をめざし、時短家事コーディネーター資格取得
  • 30歳を機に、フルマラソン挑戦。以降、毎年フルマラソン参加。

運動会でどんな姿をめざすかを予め考えさせる

運動会の指導において、子どもたちに「運動会でどんな姿を目指したいのか」を考えさせることは非常に重要です。例えば「最後まで諦めずに走り切る姿」や「学級の仲間と協力して勝利をめざす姿」など、個々の目標を設定させることで、彼らは自分の成長を意識するようになります。

この過程を通じて、運動会は単なるスポーツイベントではなく、自己成長やチームワークを育む場となります。また、教師はこれらの目標を共有し、全体としてどれ一人一人の目標が全体の目標に繋がり、クラスで一つの目標に向かって努力することで、運動会本来がより充実した経験となり、子どもたちにとってのやりがいが増える土台となります。

ボクが6年生を担任していた時の運動会直前の学年集会です。この時は、学年全員が一同に集まり、一人ひとりがどんな姿をめざすかを発表させました。

1人ひとりの言葉を実行委員が板書し、言葉を共有する。

その言葉をもとに、学年としてめざすスローガンを決める材料にしました。

学年集会の後は、学級通信を使って1人ひとりの考えを共有します。1人ひとりの思いをそれぞれが知ることで、クラスや学年が一つになる大きな土壌となります。

当時の学級通信を載せておきますね。

ボクは、学級通信を使って子どもたちのやる気や価値づけを行います。担任として子どもたちにめざすべき姿や願いを文章で伝えることができる効果的なツールだと考えています。

ボクが学級通信で大切にしていることが書かれている記事はコチラ!

ノボル先生

1つの行事をぶつ切りで考えるのではなく、1年間の目標に照らし合わせて子どもと一緒に考えて取り組むことを心がけています。

集合場所・集合時間を明確にする

運動会の成功には、集合場所や時間を明確に設定し、子どもたちが自ら行動できる仕組みを作ることが大切です。教師が一方的に指示するのではなく、事前に集合場所と時間を何度も確認し、練習の中で自然と覚えさせるようにします。

あらかじめ黒板に書いておくことや、子どもに配る資料に明記しておくことが効果的です。

たとえば、運動場での練習があるとしましょう。その時に「外で集合です」と指示してしまうと、外だけでは明確ではありません。

「朝礼台前に背の順4列で整列しておきましょう」

「体育館の入り口で背の順で並んで待ちましょう」

指示は具体的に伝えておくことです。リーダーや実行委員を決めている場合は、その子たちに任せることで自主性・連帯感を育む機会ともなります。

また、集合に遅れた場合でも焦らず、何をすべきかを自分で判断できるようになることが理想です。子どもたちが自主的に動くことで、教師の負担も軽減され、全体の進行がスムーズになります。

ノボル先生

子どもたちが自ら行動できる仕組みを作っていきましょう!

導入時に叱らないシステムを作る

ノボル先生

導入時に叱りから始まる運動会練習、よく見かけるんですよね~。

チャイムが鳴っても全員が集まっていない。その時に、担任の先生からカミナリのような怒号からスタートする。

確かに、「開始時間に間に合うこと」「時間を大切にする」ことは重要なことです。

でも暑い中の運動会練習で、開始と同時に叱りから始まると・・。

練習を頑張ろうという空気にはならないはず・・。

学級経営でもそうですが、全体の中でもできている子に目を向けることが大事です。

「Aさせたいなら、Bと言え」

練習時間に間に合っている子を褒め、そして価値づけをする。

運動会の練習初期段階では、叱らずに子どもたちが安心して挑戦できる環境を作ることが重要です。失敗を恐れて行動を控えるのではなく、ミスを学びの機会と捉えられるシステムを構築します。子どもたちは自分のペースで成長し、結果として本番でも自信を持って取り組むことができるようになります。

ノボル先生

練習のはじめは「やってみたい!」と子どもが思う空気づくりが必要です。といっても、人権侵害や再三同じことを繰り返すなど、叱らないといけないことは毅然と伝えるべきとボクは思っています!

子どもが前に立つ機会を作る

運動会の練習では、子どもたちにリーダーシップを発揮させる機会を設けることが重要です。

ボクが団体演技の時に指導をしているときは、練習のスタートは実行委員の言葉からスタートさせていました。

実行委員の言葉
  • はじめのあいさつ・終わりのあいさつ
  • 実行委員から今日の目標を話す
  • 練習終了後、練習の振り返りを発表する

1つの方法として、教師が全てを指示するのではなく、例えば練習時にリーダー役を日替わりで担当させることで、集合や準備の指示を子どもたち自身に任せると良いでしょう。

これにより、仲間に指示を出す責任感や、集団をまとめる力が養われます。リーダーとして前に立つ経験は、他の子どもたちにとっても良い刺激となり、全員が主体的に動くようになります。このような練習を積み重ねることで、運動会当日も子どもたちが自分たちで考え、行動できる自信を身につけていきます。

ノボル先生

教師は教えるべきことだけを教え、子どもたちが自らつくりあげるためにはドンドン前に立たせていきましょう!

練習前に今日のMVPを表彰する

運動会の練習では、毎日「今日のMVP」を選び、練習前に全員の前で表彰することが効果的です。MVPは競技の上手さだけでなく、チームメイトへの励ましや、前向きな取り組み姿勢を評価することで、全員が表彰される可能性があることを伝えます。

ポイントは、「練習前に」です!

大事なのでもう一度言います!

「練習前に」です!

いぬ先生

それだけ大事なんだ!

その日の練習の終わりにみんなの前で評価することはよく見られる光景です。

でも、それだと子どもたちの行動変容がありません。

練習の前に価値づけがあるからこそ、その練習時間中の子どもたちの姿が変わるのです!

その日にがんばってほしいことや意識してほしいポイントが出来ていた子は必ずいます。

  • 〇〇さんが、昨日の練習で目線を意識できていました。今日のMVPです!
  • 〇班のみなさんは、練習を始めるときに時間通りに集合することができていました。みなさんのお手本です!

この仕組みにより、子どもたちは毎日「自分も選ばれるかもしれない」と意識しながら練習に臨むようになります。また、MVPに選ばれた子どもはクラス全体のロールモデルとなり、他の子どもたちもその姿を見てお手本にしようとする効果が期待できます。結果として、クラス全体の成長を促進します。

ノボル先生

子どもの行動を価値づける機会は教師のアンテナによってたくさん見つけることができます。

まとめ

いかがでしたか。運動会指導で気をつけないといけないポイントはわかりましたか。

運動会指導で気をつけたいポイント
  • 運動会でどんな姿をめざすかを予め考えさせる
  • 集合場所・集合時間を明確にする
  • 導入時に叱らないシステムをつくる
  • 子どもが前に立つ機会を作る
  • 練習前に今日のMVPを表彰する

運動会の指導は、単なる競技練習ではなく、教師と子どもたちにとってさまざまな「戦い」の連続です。特に「暑さ」との戦い、他教科も進めなければならない「時間」との戦いは、日々の指導において大きな課題です。

そんな中で、運動会を成功させる鍵は、子どもたちが自ら考え、自ら行動できる環境を整えることです。集合場所や時間を明確にし、導入時に叱らないシステムを作ることで子どもたちは安心して取り組むことができます。また、リーダーシップを発揮する機会を与え、練習の中でMVPを表彰することで、全員が主体的に行動できるようになります。

教師がこれらの点を意識し、子どもたちが主役となる運動会を目指すことで、結果的に運動会は成功へと導かれるのです。

ボクも運動会の練習がスタートし、さっそく第1回は子どもたちと「運動会がどんな姿になればいいか」を考える時間を取りました。

ともに、子どもも大人も笑顔になれる運動会をつくりあげましょう!

以上、「【小学校】成功する運動会指導とは?気をつけたい5つのこと」という話題でした。

ほいじゃあね~👋

ABOUT ME
ノボル先生@共育×子育て×習いごと
\先生こそ自分らしく笑顔で働こう/子どもも大人も笑顔になる習い事を発信|共育=子どもも教師も成長がモットー|小学校教師11年目全学年担任経験。小中一貫校勤務経験|授業満足度毎年9割の授業づくり発信|2児の父親。育短(週に2日育休)1年間取得|時短家事コーディネーター|年間100冊読書|毎年フルマラソン完走|パパママの笑顔が最幸の子育て