共育

【子ども・親の心をつかむ】先生が学級通信で使える格言5選 実例紹介も!

こんにちは。ノボルです。教育、子育てを共育=「大人も子どもも笑顔になる」と捉えて、頑張っている若手先生や仕事と家事育児に追われるママパパさんの力になりたいと発信しています。

  • 学級通信ってどんなことを書けばいいのだろう
  • 子どもの心に響く学級通信をつくりたい
  • 学級通信で使える格言を教えて!

私ノボルは現役小学校教師11年目になります。これまで、1年生の担任から6年生の担任まで全学年担任を経験しています。毎年100号以上の学級通信を作成し、時には1年間で230号発行したことも。10年以上の教師人生と我が家でも6歳の娘と2歳の息子を持つ父親ですので、効率よく、子どもの心に刺さる学級通信の作成を心がけてきました。

この記事では、子どもや保護者の心に届く学級通信を作成するために使える名言や格言を10個に絞って紹介します。

この記事を読めば、「学級通信をつくりたいけど、何を伝えたらいいかわからない」と悩む先生が、子どもや保護者の心をわしづかみにできるノウハウがわかります。

ノボルが父親として、そして10年以上教壇に立っている教師として培ってきた経験をこの記事に凝縮しました。「学級通信で使える名言・格言を教えてほしい」と思う先生は、最後まで読んでください。

ノボル先生ってこんな人!
  • 『大人も子どもも笑顔になる』がモットー
  • 現役小学校教師11年目。1~6年全学年担任経験あり
  • 毎年100号以上の学級通信を作成
  • ある年では1年間に230号の学級通信を作成
  • Q-Uによる学級満足度90%越え
  • 教育、ビジネス、自己啓発などを中心に年間100冊以上の書籍を読破
  • 義務教育学校経験。小学校に所属しながら中1社会を担当経験
  • 学年主任の経験
  • 学級担任に加え、人権主担・生活指導部長・道徳推進教師など複数の校務分掌を掛け持ち
  • 病休経験→働き方を見つめマインドを整え小学校教員として復活
  • 娘と息子をもつ2児の父親『行動で示すカッコイイ父ちゃん』が目標
  • 1年間の育短(週に3日勤務、2日を育休)経験
  • 仕事と家事の両立をめざし、時短家事コーディネーター資格取得
  • 30歳を機に、フルマラソン挑戦。以降、毎年フルマラソン参加。

学級通信ってなぜ必要なの?

【子ども】モチベーションと自己肯定感を向上させる

学級通信は、子どもたちのモチベーションと自己肯定感を向上させる重要な役割を果たします。教育は単なる知識の伝達だけでなく、子どもたちの心や意欲を育むプロセスでもあります。学級通信を通じて教師が子どもたちに対してポジティブなメッセージや励ましの言葉を送ることで、子どもたちは自分の成長や努力が認められていると感じます。

「何が価値があるものなのか」「自分たちの行動が何につながっているか」を文字や写真を活用しながら通信にする。これが自己肯定感の向上につながり、学習への意欲を高めます。また、学級通信を通じて予定されているイベントやプロジェクトの情報を提供することで、子どもたちは学習に対する期待感やワクワク感を抱き、学校への参加意欲が高まります。

ノボル先生

学級通信をうまく活用することで、学級づくりに大きく影響させることができます。

【保護者】学校の”いま”を伝えることで連携を強化

保護者はわが子のことが心配です。それは、自分が親になって実感しています。

  • 「うちの子はクラスに友だちがいるのかな」
  • 「学校でどんな活動をしているのだろう」

学級通信は、教育現場と保護者との連携を強化する効果的な手段です。保護者は子どもたちの学校生活において重要なサポーターであり、その連携が円滑であることは子どもたちの学びや発達に直結します。逆に、学校のことがあまり伝わっていないと保護者は不安に感じ、学校への不信につながることも。

学級通信を通じて、教師は学習内容や進捗、イベント情報などを的確かつ効果的に伝えることができます。これにより、保護者は子どもたちの学習に積極的に参加し、学校と家庭が連携して子供たちをサポートする環境が整います。逆に、保護者も学級通信を通じて教育方針や期待される協力を理解しやすくなります。連携が強化されることで、子供たちの学びに対する共通の理解が生まれ、より良い教育環境が構築されます。

ノボル先生

保護者はクラスの”いま”を知ることで、強力なサポーターになりますよ。

【社会】共同体としての意識を育む

学級通信は、学校と社会との一体感を醸成する媒体としても機能します。学校は単なる知識の獲得だけでなく、社会とのつながりや共同体としての意識を育む場でもあります。学級通信を通じて地域イベントや学校行事、学習の成果発表などを伝えることで、学校とその周辺社会が一体となって成り立っていることが伝わります。

これにより、子どもたちは学校が単なる教育施設だけでなく、自分たちが属するコミュニティの一部であることを実感し、学習により意味を見出しやすくなります。同時に、保護者も学校に積極的に参加する動機が高まり、地域全体で学校への支援が強化されます。

ノボル先生

子どもを中心に、学校と地域がタッグを組んで育てていくためのツールとして学級通信を使っていきたいですね。

文例つき!学級通信で使える名言・格言5選

間違ったことはみんながやっていてもやらない。正しいことはみんながやらなくてもやる。

この学級通信は6年生を担任していた時に発行したものです。4月の初めに最高学年としての心構えを話し、そこから2週間ほど経った4月22日のものでした。「当たり前を当たり前にできる」ことを訴えることが目的でした。参考に、文例を載せます。

「当たり前の一歩先へ」の行動についてです。6年生ともなると、学校生活の大部分は「当たり前」のように行います。
しかし、その「当たり前」を大事にすることがとても重要です。例えば、「下足の靴をかかとをそろえて並べる」「掃除用具を整然と並べる」「相手が元気になるような笑顔でのおはよう!」「次の授業の用意を休み時間中に机に置く」、少し書くだけでこんなにも挙がり、他にももっと学校生活での「当たり前」があります。

4月のはじめと比べても、意識して行動が見られる子どもたちが格段に増えているのを感じます。
正しいことは、世の中のみんなが一斉にやっても大丈夫なこと。「私一人くらいいいだろう」と思って世の中の人みんながやったら大変なことになるなら正しくないこと。

その一つひとつを確実に、誠実にとりくむことで“楽しく学ぶ”の学級の雰囲気をつくることが出来ます。そして、6年生の姿を見て1~5年生が学ぶ。この学校の顔であり、この学校の最前線に立っているあなたたちの行動が未来をつくる。期待しています。

ノボル先生

高学年になると、周りの目を気にする年ごろ。その中でも堂々と行動してほしいことを伝えたいですね。

一日の百歩より百日の一歩

この言葉は、継続の大切さを訴えたいときに使えます。これは5年生を担任していた5月に発行したものでした。少しずつクラスに慣れてきたころで、子どものプラス行動をさらに掻き立てたいときにピッタリ!

みなさんは、百歩先のゴールをめざすとして、①一日の百歩 ②百日の一歩ずつ どちらの方法をとりますか?もちろん、どちらかを否定するものではありません。人それぞれ、自分に合った歩み方もあるでしょう。
 でも私は、一日で百歩進む方法の良さを認めながらも、百日かけて一歩ずつ進む方法を選びます。なぜなら、一日の百歩ではその次の一日の歩みは保証されず、百日かけて一歩ずつ進む歩みは、その次の百一歩目、百二歩目をも保証すると思うからです。百の歩みが、二百、三百の歩みにつながると思うからです。

 『継続は力なり。』『ちりも積もれば山になる』です。私は直しがあるときは、折り目をつけて返していますね。直しがあるときに直しがある場所を一目でわかるためです。直しがたくさんあると、人は次への行動を起こすマインドが失せてしまう。貯めないように課題が返ってきたらきちっと課題をこなすことが力になります。
4月のはじめに比べて、宿題をきっちりこなす人が増えたこと、出席者全員宿題提出できる日が何日もあること。下足の靴をきっちりと揃えること、教室のロッカーや自分の机回りの整頓できるようになっていることがあなたたちの成長です。意識できている証です。心の瞬間力も大切ですが、こうした心の持久力(継続する力)をしっかりと身につけていきましょう!

ノボル先生

地道に取り組む姿勢は学校生活のあらゆる場面で必要なので、特に使いやすいですよ。

世界一美しい言葉『ありがとう』

この言葉は、感謝の心を持つだけでなく、相手に感謝を届けてほしいことを訴える時に使える言葉です。4年生を担任していた時に、学年で「ありがとうキャンペーン」という取り組みを行う前に発行したものです。それだけでなく、新しく席替えをしたときや班活動を多く取り入れる時などに使えます!

先日、こんな場面がありました。4時間目の授業で、実技をする授業があった。予定より早く終えた子と時間をかけて終えた子がいたとき、給食準備にとりかかるのが遅れている時に私が教室に戻ってきた。すると、すかさず早く終えた子が当番でもないのに行動を見せてくれました。「みんなのことを考えてくれてありがとう」と褒めた。
火曜日。違う場面で、教科当番の子が違う活動があり、1時間目の図工の用意を知りたいときにAさん、Bさんが「先生、聞いてきます!」と即座に動いた。何を伝えたいか。

「自分」の世界で固まっている人、または集団は自分のことでしかない世界で、周りの仲間がどういった状況なのか、学級で今何をすべきかが気付きにくい。 
「みんな」の世界の人は、自分のことを最優先にしつつも、常に隣の仲間、班、学級の仲間がどういった状況なのかを意識していて、行動に表れる。
プリントを配る場面だってそうだ。1枚足りないことに気づいたら、自分は列の中でも前のほうだから、自分の分だけを取って、後ろの人に「1枚足りないからもらってきて」と言ってもいいはず。でも、自分は後ろの子に回し、自ら「足りません」と取りに来てくれた子がいました。
 ささいな場面かもしれないが、私はこの場面を見たときに「このクラスのよさ・意識」の一つを感じました。当然「みんな」の世界の方が気分がいいし、日々が過ごしやすい。
「仲間」を思う心、そして行動に移す。

授業や休み時間の中での、何気ない日常に幸せがある。ささいなこと、小さいことでも「ありがとう」を伝えあえる。最後の最後まで楽しみ、そして「世界一美しい言葉 ありがとう」を教室で届けあおうじゃないか!みんな!学校に来てくれてありがとう!

ノボル先生

『ありがとう』を教室全体に溢れさせたいですね。

行動した量は、その人の魅力に比例する

これは、6年生を担任した3学期に発行したものです。卒業式の練習で率先して行動を見せた子たちがいて、「この行動は全員に広め、もっとたくさんの子が出来てほしい」と願い作成しました。この言葉は、卒業式だけに限らずクラスの係活動や学年の実行委員活動を活性化するとき、学校のクラブ活動や委員会活動を盛り上げたい時など、パターンはさまざまで使えます!

先日の卒業式練習のことです。3・4時間目の練習が変更となり、6時間目のみ体育館で行うこととなりました。(私が間違えていました。用意しようとすぐに動いてくれたみんなごめんね。)これまでは、長休みの20分間で体育館のシート引き、イス並べ、司会の準備などすべてを卒業式実行委員・お別れ集会実行委員で行ってくれています。ですが、6時間目のみとなり開始と同時に始めるためには、10分しかありません。そこで1組で「給食当番以外で動ける人来てくれへん?」と聞くと、すぐに10人以上が動いてくれました。後からも手伝いに来てくれた人もいます。自分の与えられた役割をきちんとこなすことだけでなく、自分から動くこと。先生は感心しました。「ありがとう!」と伝えました。

みんなのため⇔自分のため。タイトルにある言葉の通りです。「行動した量は、その人の魅力に比例する」この10人のように、「誰かがやってくれる」ではなく、「自分ができること」をどんどん見つけ、そして行動できる人が増えたら嬉しいです。

ノボル先生

学級通信のポイントは、「子どもの事実から行動目標へ」です。そのためには、日ごろの子どもの輝く行動を見つけることが大事ですね。

成功の反対は、失敗ではない

これは、5年生を担任していた時の運動会前日に発行したものです。子どもたちはこれまで一生懸命練習をしてきて、褒めて、時に厳しく叱り、仲間と手を組み取り組んできた。最後に背中を押したいと願うときに使えます。運動会に限らず、学習発表会や部活動の試合前などにも。

さあいよいよむかえるのは本番だけとなりました。本番では君たちらしさを全力で出してほしいなと先生は思っています。練習以上の力は出ません。だから本番だけ本気を出すなんてできないのです。今までの練習をがんばった人にしか力は出せないのです。今年はコロナ時代でこれまでにない新たな挑戦として、競技が少なく、そして練習時間も大幅に少なくなりました。ですが、休み時間までも使って練習をしていた姿を先生は知っています。さらにお家でも一生懸命練習をした人もいるでしょう。ようやくここまできました。よくがんばったね。

 しかし練習の成果が出ないときもあります。それは気持ちで負けてしまったり、緊張してしまったり、体調が悪い時です。一生懸命頑張ってもいい結果が出るとは限りません。しかしそんな時には一度深呼吸をし、周りをみてください。君たちは一人ではありません。君たちにはこの行事を成功させようと、同じ気持ちでがんばる仲間がいます。心を一つにすれば、気持ちで負けることなんてないでしょう!たとえ緊張してしまっても、たとえ大きなミスをしてしまっても、君たちは君たちらしくやればいいのです!まちがっても堂々と!大丈夫!誰かがカバーしてくれる!ありのままの君たちが最高なんだ!だから自信を持って走ってください!おどってください!君たちらしく、スマイリーで!笑顔!笑顔!先生も笑顔を心がけます!!

 そこで、あなたたちには「成功と失敗」について話します。失敗をしないように練習をすることは大事だし、「失敗したらどうしよう…」と心配したところで、問題は解決しません。練習するしかありません。でも、これだけは覚えておいてほしい。「成功の反対は失敗ではない」ということ。人間だもん、どれだけ練習したとしても、失敗することはある。成功の反対は、『全力じゃない』です。つまり、たとえ失敗したとしても、全力でやったと言い切れる、胸を張れるのであれば、それは『成功だ』と先生は思っています。全力でやれば、きっと何かがみんなの中に残るから。

ノボル先生

この言葉は子どもだけでなく、私たち大人にも通ずる大事な言葉ですね。

いかがでしょうか。学級通信をつくることは、学級通信として文字化=可視化し、子どもたちに提示することで子どもたちの心の中に「このクラスにはこんな素敵な言動が存在するのだ。自分もやってみよう。」という気持ちを持たせることが可能になります。

フィードバックを可視化し続けることが学級経営成功の秘訣とも言えます。私は特に費用対効果が高いものだと思っていて、時間をかけてでもスムーズな1年間を過ごすためには学級通信を出す意味は大きいのかなと思います。

以上、「【子ども・親の心をつかむ】学級通信で使える名言・格言5選 そのまま利用できる文例も!」の話題でした。

私は現役小学校教員でありながら、2児の父親として日々子どもと向き合っています。心も体も限界になり病気休暇を経験したからこそ、働き方・生き方を見つめた経験から時短術や仕事術を発信中!

ほいじゃあね~👋

ABOUT ME
ノボル先生@共育×子育て×習いごと
\先生こそ自分らしく笑顔で働こう/子どもも大人も笑顔になる習い事を発信|共育=子どもも教師も成長がモットー|小学校教師11年目全学年担任経験。小中一貫校勤務経験|授業満足度毎年9割の授業づくり発信|2児の父親。育短(週に2日育休)1年間取得|時短家事コーディネーター|年間100冊読書|毎年フルマラソン完走|パパママの笑顔が最幸の子育て